モデル、タレントとして活動しながら、栃木県大田原市の「NASU FARM VILLAGE」で経営者として牧場運営に励む紗栄子。積極的な動物保護活動が広く知られるようになった今、そのきっかけにもなった愛すべきお馬さんについて、たっぷりとインタビュー。

のんびりマイペースに偽りなく真っ直ぐに生きる

紗栄子とお馬さん
ブラウス ¥44,000、パンツ ¥44,000(共にザニュー ソサエティ/H3Oファッションビュロー)

ーこよなく愛するお馬さんの、可愛さに気づいたのはいつごろですか?

「小さなころから動物全般が大好きで、特に、かっこいいし優しいしで自然に魅かれていったのがお馬さん。親には『乗馬クラブに通いたい、お馬さんと暮らしたい! 』と駄々をこねていた記憶があります。その思いが叶わないままだったので、働き始めてお給料が入ったとき、すぐに乗馬クラブに入会しました。ちなみに親は、現在の私の姿を見て、『幼少期からの夢を叶えたのね』と喜んでいます。

乗馬って、視座が上がることで視界も広くなるから大好きではあるのですが、指示を出すときにお腹をポンッと軽く蹴ったりするんですよ。私の場合は、ちょっとかわいそうかも、という気持ちが中途半端に芽生えて、心がチクッと痛んだりして。今、ここの牧場でお馬さんに日々触れて思うのは、手綱を持って一緒に歩くだけでも楽しいということ。同じ目線で同じ時間を過ごすだけでも、充分に満たされます」


ーサイズ感からしても、犬や猫とはまた違った可愛さがありますか? 怖いと思ったりは?
紗栄子とお馬さん

「ないかなぁ。もちろん、500〜600kgとかある大型動物なだけあってしっかりとレクチャーを受けていますし、接するときは細心の注意を払っているのでそれなりの緊張感はあります。でも、人には人の怖さがあるように、個体
差というかそれぞれの特徴の範囲内。嘘をついたり騙そうとしたり駆け引きがあったりとかは一切ないから、心が軽やかで楽です。いつだって偽りなく真っ直ぐに生きてるから。

医療や福祉の現場で取り入れられているホースセラピーって、聞いたことはありますか?お馬さんとの触れ合いを通じて、心身の健康の回復を目指すリハビリテーションのことで、私はそのパワーを毎日のように感じるんです。最近の論文発表によると、お馬さんには人の悲しみや怒り、不安や痛みなどを匂いで敏感に察知して、共感するチカラがあるとのこと。

しかもうちのコたちは、誰よりも速く走りなさいって調教しているのではなくて、誰よりもゆっくり歩いてOK! っていう愛情を注いでいることもあって、みんな優しくて穏やか。自由を謳歌しているようなマイペースな可愛さに触れるたびに、『そのままでいいんだよ』って言われているようにも感じて、気づけば深く癒やされてるんですよ。だから皆さんも、なんだか疲れちゃったな、なんてときはうちの牧場に遊びに来て来て〜!」