Mads Mikkelsen
マッツ・ミケルセン
■プロフィール
1965年11月22日、デンマーク生まれ。デンマークで舞台、映画、テレビで活躍の後、『007/カジノ・ロワイヤル』(06)で大ブレイク。
みんな大好きハリポタこと“ハリー・ポッター”シリーズ。その前日譚となる通称“ファンタビ”の最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』が公開中です。
なんとハリポタの舞台だったホグワーツ魔法魔術学校がどんどこ出てくるんですよ。というのも、今回のお話はまだ先生時代のダンブルドアの秘密がテーマだから。ダンブルドアの活躍はもちろん、妹のアリアナとの関係、そして彼と因縁の関係にある黒い魔法使いことグリンデルバルドとの戦いが描かれてるんですわ〜。
ハリポタファン、垂涎の物語。というわけで、グリンデルバルド役のマッツんことマッツ・ミケルセンに話を聞きました。あれ? 前作までグリンデルバルドはジョニー・デップが演じてたはず……。
「このシリーズにはとても熱心なファンがいるから、彼らを怒らせないようにするのが難しいんだよね。みんなジョニーを大好きだろうし、僕も彼のファンのひとりだし。
でも、やんごとなき理由で彼が続投するのは不可能だったから、これまでグリンデルバルドのイメージを作り上げた彼に尊敬の念を持って、僕は引き継いだんだ。
それはまねをするってことじゃなく、彼の作り上げたモノと僕が演じるグリンデルバルドの間に橋を架けるつもりでやったよ」
ということで、今回からマッツんがグリンデルバルド! 観れば分かるけど、ドンピシャの適役です。
「いや〜、僕もハリポタの大ファンだからね(笑)。娘と息子がこれを大好きで、彼らがハマってる影響から観始めて、僕もドハマリ。彼らは僕がグリンデルバルドを演じるってことを知ったとき大興奮だったよ。
これまでも『ドクター・ストレンジ』で魔法使い役はやったけど、全然違うリアクション。同じ魔法使い役でもこうも反応が違うか、ってくらいにね。嬉しかった……けど、現場では大変だったよ。なんせ、僕以外のキャストは密な関係性があったからね。
そこに突然新入生の僕が入って、既出の役をやるわけだから。世界観を作り上げてきた彼らに対して、どんだけ敬意を払っても払いきれないと思ったし、全力を出していいモノを作らないといけなかったんだ」
ちなみに今回のグリンデルバルドは、悪の中の悪。呪文のことを聞こうと思ったら「本当に使えるとしたら、っていう質問だったら答えられないよ。だって、人を傷つけるめちゃくちゃ悪い呪文しか使わないから……ふふふ」と不敵な笑み。
ひえええ……コワイ……。
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『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』
story: 魔法動物の専門家ニュート(E・レッドメイン)は、黒い魔法使いグリンデルバルド(M・ミケルセン)を打倒するため、かつての恩師ダンブルドア(J・ロウ)と共にチームを結成するが……。
監督:デヴィッド・イェーツ/出演:エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン、エズラ・ミラー、ジュード・ロウ、マッツ・ミケルセン ほか/配給:ワーナー・ブラザース映画/公開:現在、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー中
■ライター プロフィール
よしひろまさみち
『スウィート』のカルチャーページでもおなじみの映画ライター・編集者。日本テレビ系『スッキリ』ではレギュラーで映画紹介を務める。