インタビュー フェルザン・オズペテク

イタリア映画界の巨匠フェルザン・オズペテク監督の最新作『ダイヤモンド 私たちの衣装工房』は、古い映画に出てくる華麗な衣装がお好きな方は必見の裏方さん主役映画。監督自身が助監督時代にお世話になった衣装工房の名作衣装群やそれを手がけたお針子さん達に思いを馳せた、ノスタルジーと縁の下の力持ちへの敬意が詰まった傑作です。「あのころお世話になった衣装工房の皆さんはもちろんですし、女優さん達と映画を作りたい、と思ったのがきっかけで生まれた企画です」と言う監督。

「助監督は16年くらいやっていたんですが、その間に衣装工房に足繁く通いまして。そのときの裏方さんの苦労が忘れられないんですよ。例えば、僕が衣装合わせのため監督や女優さんを連れて行ったとき、誰と誰は鉢合わせさせちゃいけない、とか、大物俳優がこの時間に来るからアシスタントは隠れてろ、とか(笑)。そういったこともこの作品では描かれていますが、本当にそんなことが起きていたんですよ。それに、衣装を手がけるお針子さん達とはたくさんおしゃべりしてたので、彼女達の仕事への情熱やモチベーションをうかがうことも多かった。それをたくさんの女優さんと一緒に描きたかったんです」