読書をこよなく愛する齋藤飛鳥ちゃんがオススメの本を1冊ピックアップし、その本の世界観をファッションやヘアメイクなどときめく感性で表現する連載企画。今回もこだわりたっぷりの演出で、作品が映し出す世界観へと誘います。

今月の作品:『悪童日記』アゴタ・クリストフ著

ふたりの双子は一心同体の「個」として異常な環境のなかで無感情な強さを放つ

齋藤飛鳥連載 悪童日記
トップス ¥41,800(イコールメント)、首元のリボン ¥23,100(ミューラル/THE WALL SHOWROOM)、その他はスタイリスト私物

主観を排除し、双子が目にする事実だけが記されるこの日記。双子が観察したその事実は、戦争という異常な環境のなかの出来事であり、残酷な極限状態を生き抜くために“ふたりでひとり”であることが強さを成立させ異質な存在感を現す。一心同体であり、自己の複製を持つ強さや危うさを、感情を削ぎ落としたかたちで表現。