文章が美しい表現でもなく生々しくもなく、残酷で冷徹だけどどこか美しさを感じられる

齋藤飛鳥連載 悪童日記

齋藤飛鳥連載 悪童日記 ワンピース ¥49,800(HATRA)

数年前に出会った『悪童日記』は、すごく好きで気に入って2回ほど読了しました。世界観もはっきりしていて、この連載でいつか表現したいと、ずっと思っていた作品だったので、今回嬉しかったのが率直な気持ちです。また、シンプルに面白い作品なので、みんなにも読んでほしいな、という気持ちが大きいですね。

とはいえ、この本は明るくハッピーなストーリーではなく、実際にツライ描写が多いし、登場人物の大人達もまともな人間は全く出てきません。

主人公の双子も「双子」と綴られ名前すら出てこないし、詳細な年齢も明かされないけれど、憶測では、すごく幼い年なんだろうなと……。ふたりはかなり過酷な環境下で生きていて、読んでいて耐え難いシーンを目の当たりにしますが、どこか淡々としていてブレないたくましさみたいなものを持っているんです。