この作品は登場人物もみんな魅力的。私は特に松嶋くんの上司の「門倉課長」がお気に入り。周りにも“そんなに謝らなくてもいいじゃん”と思う人っているけれど、門倉課長の秘めたるかっこよさとそれを自覚していないところが素敵な人だなって。

読後は、自分がしている行動がなにかに繋がっているのかもしれない、と思えるような温かく新しい視点をくれる感覚があります。もちろんすぐじゃないかもしれないし、時間がかかるかもしれないけど、なにかどこかで繋がっているし、自分自身の行動が誰かやなにかの役に立っているかもしれないと思うと日々が少し輝くように感じます。逆に自分がなにか救われるようなことがあったらどこかの誰かが何かをしてくれたことが巡り巡って自分のところにやってきたのかな、と前向きな気持ちになります。不思議と、なんだか自分がちょっといい人になったような温かさを感じる素敵な1冊です。