2020年にスターダストプロモーションとsweetがタッグを組んで開催したオーディションで見事グランプリに選ばれた3人。ひよっこモデルちゃん達が、様々な修行を経てモデルとして成長していく姿を1年間クローズアップした、人気連載をプレイバック! 彼女達の成長ぶりは、編集部の予想をはるかに超えて、れっきとした“モデル”に! 修業はこれで卒業し、今後はいよいよsweetの編集企画やWEB企画などで活躍してもらいます。今回は、オーディション当初からの担当編集者目線で、彼女達の成長の軌跡を振り返ってみようと思います。


MIKO NAKAZAWA
中澤実子

何でも面白がり、楽しむ。
チャーミングさで全方位魅了♡

「特技はバビ語です‼」。忘れもしない、オーディションの最終審査で「特技は何ですか?」と聞かれ、実子ちゃんは満点の笑顔でこう答えた。

ライバル達がダンスや歌などの特技を披露する中、バビ語( 会話の中にバ行を挟んで話すこと) で自己紹介をしてくれた実子ちゃん。緊迫していた審査員達の空気が、「何それ? ( 笑)」と和んだ。長野県出身の実子ちゃん。オーディションの日からずっと、ピュアな彼女の魅力から目が離せない。

バスケットボール一筋だった学生時代。ケガに見舞われ思うように試合に出られなくなった日々の中で出会ったのが、sweet専属モデルのオーディションだった。体力にしか自信はなかったそうだが、興味から挑戦してみることに。「受かれば人生変わるかなって」、そんな期待を胸に東京へ。

チームメイトもコーチも全力で背中を押して応援してくれたのが力になった。晴れてモデルになってから、当初の撮影ではいつも不安そうな顔をしていて、表情もポーズも硬かった。この連載で、ウォーキングのインストラクターの先生に「正しい姿勢」を教えてもらったり、老舗の本屋さんでアートブック研究をして感性を磨いていくうちに……めきめきとセンスを身につけ、今では表現力たっぷりに撮影に臨めるように。

本来持っていた自由な感性が徐々に解き放たれていった様子。モデルの活動と並行してチャレンジしているのが、ドラマや映画のオーディション。なかなか思うように進まない日々もあるが、それも乗り越えられるようになった。「尊敬するお笑い芸人のさんまさんが前に『人は誰も完璧な人間じゃないからそりゃ失敗もする。それは仕方のないこと』とおっしゃっているのを見てから、オーディションなどで連敗しても、しょうがないか、と気持ちを強く持てるようになりました」とのこと。

これからも持ち前の明るさとユーモアセンスで色々な表情を見せてくれるに違いない彼女に、乞うご期待です。


HANA ISAKI
伊崎花菜


天性のスタイルを生かし
唯一無二のトップモデルに

テストシューティングの日から、初めての撮影とは思えないほどのポージング能力で輝いていた花菜ちゃん。どうしてそんなにポーズが上手なの?と聞くと、想像以上の答えが。「色~んな種類の雑誌を毎月たくさん買って、こういうお洋服のときはこういうポーズだと素敵なんだ!って勉強してます。

あと、一言で『笑顔』と言っても、すました笑顔、とびっきりの笑顔などたくさん種類があるな~と研究して、鏡の前で練習したりもしているんです」とのこと。努力家でひたむきな花菜ちゃんらしい。キラキラと輝く瞳は、いつも未来への希望に満ち溢れている。花菜ちゃんにとってモデルになることは、小さいときからの夢だった。

家族も全力で応援してくれているという。すでに身長は167㎝。長い手足と小さい顔で、街を歩いていてもひときわ目立つ。生まれ持ったモデル資質に甘んじることなく努力を重ねる姿が、見ている人の胸を打つ。

ファッションがとにかく大好き、という花菜ちゃん。この連載でも、DIESELやSNIDELなどスウィートブランドのプレスルームにお邪魔させてもらいお洋服を着たところ、ガーリー系の服からクール系の服まで幅広く着こなす表現力にはスタッフ一同脱帽。

それでも撮影の後には編集者やカメラマンのもとに駆け寄ってきて「反省点や改善点はありますか?」とフィードバックを求めにくる。しいて言うなら……と改善点を伝えると、次の撮影のときには必ずそれを修正して臨んでくるプロ意識の高さに、実年齢をたまに忘れてしまうほど!

今後sweetで挑戦してみたいことは、「お洋服の着まわし企画」だそう。いつかは海外ロケにも行ってみたいし、ランウェイにも出てみたいという夢も持っている。10年後はどうなっていたい?と聞くと、「影響力のあるモデルさんになっていたい。本屋さんに行くと自分が表紙の雑誌がたくさんある。そんな風になっていたら嬉しいな」とはにかむ花菜ちゃん。スターダムへと駆け上がる準備はできている。


TSUNODA SARA KATALINA
角田沙羅カタリーナ


端正なルックスとシャイな
内面のギャップが魅力

15歳らしからぬその整った顔立ちで、経験わずか1年とは思えないほどモデルの風格溢れるカタリーナちゃん。クリエイター達からのラブコールも多く、注目度はすでに高い。コロンビアと日本のルーツを持つ彼女。ナチュラルなメイクも、作り込んだメイクも、変幻自在に表情を変えて見るものを虜にする。

小学校のときからモデルという仕事には興味があったというカタリーナちゃん。これまで原宿などで何度もスカウトを受けたことがあったが、当時から〝食べること〟がとにかく大好きだったいうカタリーナちゃん、モデルになったら自分の好きなモノばかり食べてはいられないかも⁉と思い込み( 実際にはそんなことはない笑)、断念。それでもやはりモデルという職業への憧れが自分の中で消えず、昨年思いきってsweetモデルオーディションに参加した。

そんなカタリーナちゃん、実は大のゲーム好きだという。歴史上のイケメンが登場するゲームに今は夢中だそう( ポリシーとして課金はしないらしい)。こっそり「推しフォルダ」を見せてくれた。そこにはイケメンのスクリーンショットがずらり。カタリーナちゃんの意外な一面を発見。「今後ゲームに関するお仕事もできたら嬉しい」と目を輝かせる。

大人びた外見からは想像できないが、現在中学3年生。高校受験も控え、お仕事と勉強を両立しながら忙しい日々を過ごしている。それでも、モデルの仕事が大好きだという。「自分では絶対に選ぶことがないゴージャスで素敵な服を着るとすごく気分が上がるし、そのたびに見たことのない自分に出会えて嬉しい」と語る。

初めのころはバリエーションが少なく手取り足取りスタッフに指示されていたポージングも、今では、どうしたら服とメイクが一番魅力的に見えるか、を自分で色々と工夫して披露してくれる。限りない可能性を感じずにはいられないオーラある佇まいに、今後も目が離せない。

1年間の成長の軌跡
振りかえり♥

あらゆる修業に挑戦してきた3人。合計12回の撮影を終えて、何を感じているのでしょう?
改めて誌面を見返しながら、振り返ってみたいと思います。

編集S:今日でいよいよ修業連載、最終回の撮影です。
カタリーナ:はい、あっという間の1年でした。
花菜:(vol.0 の初登場誌面の写真を見ながら) わあ~懐かしい!
実子:この日は本当に緊張してガチガチの石でした( 笑)。笑顔も引きつっちゃって、経験値不足を実感したなあ。
カタリーナ:花菜ちゃんのカモシカ美脚がまぶしかった!


実子:美脚と言えば、私は修業初回、ウォーキングレッスンの先生のところに行ってスパルタ授業を受けました!(vol.1)
花菜:この誌面見て私もウォーキングの練習した( 笑)。
実子:ここで教わったO脚改善トレーニングをずっと今でも続けてたら最近だいぶ直ってきたんです♡


編集S:カタリーナちゃんは初回の撮影が、ヘアメイクさんに可愛いヘアアレンジの仕方を教わる、というテーマだった(vol.2) けどこの日ノートとペンを持ってきたのが可愛くて忘れられない(笑)。
実子・花菜:可愛い‼
カタリーナ:必死にメモを取ったけど、家に帰ったら自分の字が汚過ぎて何て書いてあるのか分かりませんでした。

花菜:私は初回の撮影でSNIDELのプレスルームに行ってランウェイ気取りでウォーキングをしたの!(vol.3) 楽しかった!
編集S: 花菜ちゃん、歩いてる姿がまるでパリコレモデルだった。
実子:かっこいい~!


カタリーナ:vol.4 ではどこの本屋さんに行ったんですか?
実子:これは表参道にあるSHELFっていうすごくおしゃれな本屋さん。アートとかデザインに全く詳しくなかったから、この日色々写真集とかを見て、ポージングの勉強にもなったなあ。
カタリーナ:楽しそう。今度行ってみたい。


花菜:カタリーナちゃんのvol.5 の「カメラについて知る!修業」が面白くて細部まで熟読したのを覚えてる。
カタリーナ:一般のお店で撮影するのが初めてだったからすごく緊張した。

編集S:このvol.7 は思い出深いよね!初めての3人でのインスタライブからの、初めての3人組での撮影。
花菜:これめっちゃ楽しかったです‼
実子:インスタライブも緊張したけど楽しくて、もっとやりたいと思いました。
編集S:やっぱり後半になるにつれてみんな表情が大人っぽくなっていっているよね。
カタリーナ:少しずつ撮影現場にも慣れてきて、リラックスして臨めるようになってきました。

実子:私もこのvol.8での撮影で、見たことのない自分が開花したのを覚えてる! カメラマンさんとか編集Sさんに「もっと力を抜いて優しく」と言われても、最初のうちはよく分からなかったけど、少しずつ分かってきた!
編集S:全員表現力が着実に身について、こうやって比べると成長を感じるね。

花菜:私はvol.10でDIESELさんの色々なテイストのお洋服を着たのが楽し過ぎて、ファッションのページをできるモデルさんになりたい♡って改めて思いました。
カタリーナ:私は色々なメイクページで活躍したいな。

編集S:1年間の修業はこれで終わりだけれども、これからは誌面やWEBでさらに活躍して、素敵なモデルさんになっていってください!
一同:頑張ります♡

photo_SHOTA KIKUCHI
styling_YUMI HIGASHIDE
hair&make-up_YUKA TOYAMA[mod’s hair]
web edit_SWEET WEB
※記事の内容はスウィート2021年10月号のものになります。記載されている商品は販売終了している可能性があります。予めご了承ください。
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