北山宏光
──今作に限らず、今までの作られてきた中で、ターニングポイントになった1曲があれば、教えていただきたいです。
でもやっぱり『ULTRA』じゃないかな。感動する曲を歌ってもらって泣くのはもちろんとして、“すごく幸せなのに涙が出てくる”みたいな落としどころを上手く表現してみたくて。伝えたいことを歌詞にするっていう部分自体はずっと変わりませんが、そのやり方というか、落とし方を変えて、挑戦しはじめたのが、『ULTRA』くらいの時期なんです。
とても楽しいし、すごく幸せなことを歌ってるんだけど、なんとなく涙が出てくる……そんな言葉では言い表せない感情に触れてみたい。それが体現でき始めた曲だと感じています。
──『ULTRA』に対するファンの方からの反響なども、やはり大きかったですか?
自分が意図していた通り、「とてもハッピーな気持ちになるのに何故か泣けてくる」みたいなコメントをいただいたりしたので、伝わっているんだなと嬉しくなりました。音楽を聴く側って、そのまま歌詞を受け取ることももちろんあると思うのですが、自分の人生や経験に結び付けて咀嚼する部分があるじゃないですか。その余韻を大事にしながら、アプローチできたなと改めて思います。
──アルバム制作全体を通して、印象的だった出来事は何かありましたか?
自分たちがやりたいことや、やってきたことが上手く混ざってるんじゃないかなと思いつつ、ここに行きつくまではギリギリだったな~(笑)。やっぱり一番大変な部分は、歌詞の書き出しなんです。一行目を書くまでに、とにかく時間がかかる。ずっと書いているとネタに詰まることもあるじゃないですか。そうならないために、僕は、その曲の世界観を頭の中で作っちゃいます。街を作っていくみたいに、小さいとこから始めて、それをどんどん広げていく。これの構築が一番難しかったです。
──世界観!アルバムのタイトルを決めたときみたいな流れなんですね。歌詞を書く際のインスピレーションは、どこから湧くことが多いんでしょうか?
結局最後は家で書くんですけど、“このフレーズを使いたい!”みたいな閃きは、移動中が多いかもしれません。
──歌詞に関しては、普段の生活の中でふいに思いつかれることが多いのかなと思うのですが、お仕事モードへの切り替えについても伺いたいです。集中したいときにやることはありますか?
セリフを覚えたいときや、ライブ前にはサウナに入ることが多いです。