光の当たりにくいテーマへ常にフォーカスし、80年代から社会派かつアート系の傑作を作り続けてきたガス・ヴァン・サント監督。最新作の『デッドマンズ・ワイヤー』がまもなく日本で公開されることにも注目ですが、監督の原点ともいえる初期の名作『ドラッグストア・カウボーイ』と『マイ・プライベート・アイダホ』がデジタルリマスターで同時期に公開されるんです。いわば、夏のガス・ヴァン・サント祭り。監督がどんな作品を撮ってきたか、ご存じない方こそ最高のチャンスです。

「2作とも北米ではオンラインで観ることができるから、全くの過去の作品というよりは“まだ生きている作品”と思っているし、それ自体も幸運なことだとも思っています。が、それらが『デッドマンズ・ワイヤー』と同時期に日本のスクリーンで上映されるというのは少々運命じみて感じてます。というのも、『デッドマンズ〜』はこの2作がなければ生まれていないでしょうし、ずっと地続きになっているテーマ性を持っているから。すごく嬉しいですね」