薬物依存による破綻を描いた『ドラッグストア〜』、状況は違えど孤立した青年達が自分探しの旅に出る『マイ・プライベート〜』。描かれている時代はともかくとして、描かれているテーマは今でも社会問題として、何十年経っても解決しないどころか悪化してるのでは? とも思わせる上映タイミング。

「どちらの作品の問題も、孤独や社会からの孤立に起因してるよね。そのテーマと日本を結ぶと、大昔にあったことで思い出すことがあるんだ。“社会の一員として自分らしくやりたいことをやるのは、日本ではかなり難しい”と、撮影監督を目指していた日本人のスタッフから聞いたんだよ。そんなもんかな、と疑っていたけど、『マイ・プライベート〜』のPRで東京に行ったときその彼に会ったら、スーツを着たビジネスマンになってて、あぁそういうことか……と思ったのを強烈に覚えてるんだ」

ええ、監督……状況は変わってません(泣)。そんな2作には今も活躍するスターのみずみずしい時代が。

「『ドラッグストア〜』のマット・ディロンは今は俳優業をおさえて画家として活躍しているけど、『マイ・プライベート〜』のキアヌ・リーブスは今も俳優として第一線だよね。あの当時、共演のリヴァーが自分より若くて主演級だったことも意識してか、彼は20代半ばにしてすでに俳優にとっての加齢を意識していた。撮影中に“今後はアクション俳優に徹するつもりです”って言ってたけど、本当にあのあとはアクションで有名になったからね(笑)」