室将也
──先ほど三浦さんとの顔合わせで、本当に久しぶりに3人揃われたとおっしゃっていましたが、仕事として向き合うことについてはお互いいかがですか?緊張しますか?
たつき やっぱり昔一緒にやっていた時期は、僕だけピリピリしていることがあったんですよ。毎日ずっと、現場はもちろん、行きも帰りも一緒で、弟たちに苛立っていた部分もあったなぁって。でも個々に別の道で仕事するようになってから、僕は彼らを応援するようになったなと思います。だから久々に3人で仕事することに対して、僕はシンプルに緊張してます。今日の撮影もそうだったんですけど、弟たちと肩を並べて撮るっていうのも久しぶりで……。弟たちに対するこの緊張は、舞台が終わるまで続くんじゃないかなと思います。
──お二人はいかがですか?
龍太 緊張はないけど、どこか恥ずかしさはありますね。普通は共演者の方に挨拶してから、仕事に入るじゃないですか。でも兄弟の場合だと「おぉ……」って気まずい感じになりがち。俺は普段通りにしているのに、彼(たつき)は、今みたいに「弟に会うと緊張する」っていろんなところで言うんです。兄弟に緊張してどないすんねんって話やから、やめていただきたい!(笑)。兄貴としてドン!といてくれるほうが嬉しい。変に気を使わないでほしいです。
──それでは、将也さんに対してもプロデューサーというより、弟として見ていらっしゃる面が強いんでしょうか?
龍太 いや、ちゃんとプロデューサーとして接してます。
将也 まったく思ってないやろ!(笑)。
龍太 とにかく今まで埋まってなかった部分も含め、三兄弟、仲良くしたいなと思います。
──本作品はフィクションですが、実際のエピソードなども入っていると伺いました。実際に読んでみて、いかがでしたか?自分たちっぽいなと感じる部分はありましたか?
たつき 香さんに僕たちのエピソードを投げて、それを上手いこと組み合わせて書いていただいたんです。第一稿を読んだ時点で、このままでもいいけど、さらに稽古することによって面白くなるやろうなと感じました。また第二稿、三稿と手を加えていくごとに、日替わり的なものも入ってくるかもしれないですし、香さんと相談しながら作っていきたいです。フィクションというより、観客の皆さんには、僕たちの実生活だとシンプルに思っていただきたい気持ち。三兄弟の絡みを面白くて楽しいと言ってもらえるのが一番かな。
──どこが実話かというのは、具体的に言えるものなんでしょうか?
たつき いや、ご想像にお任せします(笑)。二人はどう?
龍太 人から見たら、自分ってそう見えてるんやって気づける機会ではあったのかなと思います。でもあんまり納得いってないです。
たつき 香さんへの苦情!?
龍太 (笑)。それは冗談ですけど、自分で自分を演じるって、一番難しいと思うんですよね。「そのままの自分で挑む」だとか、口では言うけど、絶対にどこかしら考えちゃうと思う。そこがすごく大変だなと思いつつ、これからしっかり作品を読み込んでいきたいと思います。
将也 以前、香さんが演出と脚本をやられていたミュージカルを観に行かせていただいたことがあって。それをきっかけに、ぜひこの人に僕たちの舞台を作っていただきたいなと思い、直接お願いしました。やっぱり今回は、女性がメインの客層になると思っていたこと、あとは、母親が作品のキーってなってくることもあって、女性が書いた方が共感しやすいだろうなってすごく思ってたんです。第一稿を読んだ時点から、本当に頼んでよかったなと思いました。面白い仕上がりなので、また楽しみにしていただきたいです。