──櫻井さんが演じられる蜂楽のビジュアルが公開されたときから、まるで漫画から出てきたようでびっくりしました。今回役作りで5キロ落とすなど、色々取り組まれているかと思うのですが、改めて役作りで気をつけたこと、意識したことはありますか?
原作はもちろん、アニメなどから得られる情報も全部自分の中に落とし込んで、その上でどういう声色を出したら蜂楽っぽいか、蜂楽っぽく喋れるかを意識しました。また、実写はコマ割りがあるわけじゃないので、漫画に載っていないところでも存在していなきゃいけないと思っていて。それは一つ、実写の難しさでもあるんですけど、そこ(漫画に載っていないところ)をどうすれば蜂楽っぽくいられるんだろう?というのは、表情含め、細部まで考えました。例えば、ロッカールームでのシーンで寝ていたり、絵心が喋っている緊迫したシーンも蜂楽だけは楽しそうに笑っていたり……そういうのは、とても意識しながらやっていました。
──アニメだと特に、覚醒シーンはじめ、エフェクトがすごいと思うんですけど、そのあたりの表情などは、いざ実写でやるとなると難しかったですか?
蜂楽の笑顔って、オフとオンがあって。サッカーしていないときは普通に可愛らしいですけど、サッカーをしているときは少し狂気的な感じを含むというか。“かいぶつ”という言葉もありますけど、ただ笑ってるだけじゃない。何を考えてるか分からない、目があんまり笑っていないように感じました。そういう表情作りは、意識しながらやっていましたね。
──今回蜂楽を演じられて、改めてどのようなところにキャラクターの魅力を感じましたか?
やっぱり誰よりもサッカーを楽しんでいるところが、一番の良さだと思うし、僕にも通ずる部分があるように感じています。勝負事とは関係ない次元で、自分のサッカーをとにかくワクワクしながら楽しんでいる。でもそれってすごく難しいことだと思っていて。僕もサッカーをやっていたからわかるんですが、本気でサッカーをやればやるほど楽しめなくなってくるんです。僕も本気でサッカーをやっていたときより、仲間内で楽しんでやっているほうが上手くなっている気がします。蜂楽はその最たる例じゃないでしょうか。それをあれだけ緊迫した環境の中でできているというのは、すごいことだなって思います。