――「歌も芝居もギターも上手い」ことが起用理由だったそうですが、ギターはかなり練習されたのでしょうか?

実感としては「やばい、時間が足りない!」と焦りながら、毎日納得がいくまで練習していました。役の設定でも「指にギターのタコができている」というシーンがありましたが、僕も集中して弾き込んだので、実際に指の皮がむけたり固くなったりして、そこはリアリティが出せたかなと思います。

 

――弾き語りならではの難しさはありましたか?

僕は自他共に認める“究極のシングルタスク”人間なので、ギターを弾きながら歌うという、2つのことを同時にやるのは本当に難しかったです。コードチェンジをしながら、さらにお芝居としての感情を乗せる……。これはかなりのマルチタスクで大変でした。

映画正直不動産の山下智久と岩﨑大昇

――劇中歌「優しい世界」は山下智久さんが作詞されたとのことですが、山下さんとの共演や楽曲の印象はいかがでしたか?

もともと僕にとって山下くんは、大先輩であり、憧れのアーティストという存在でした。以前にご一緒した時は、山下くんに楽曲提供をしていただいたのですが、その時の山下くんはミステリアスな雰囲気で、僕はガチガチに緊張していたんです。

でも今回、現場でお会いしたら「おお、久しぶり! 待ってたよ」という感じで迎えてくださって嬉しかったです。お芝居の現場での山下くんはまた全然違って、僕の中のイメージを良い意味で覆してくれるような役への向き合い方をされているのを見て、改めてその底知れぬ表現力に圧倒されました。

 

――山下さんが作詞を担当されることは、最初から知っていたのですか?

いえ、全然聞いていなくてびっくりしました! 最初はプロの方が書いた歌詞だと思っていたので、まさか山下くんが書いているなんて……。そんなご縁をいただけたことが本当に嬉しかったですし、逆に緊張しちゃいましたね(笑)。